漢字の読み方

日本語の漢字には複数の読み方があるのに対して、中国語の漢字は例外を除いて漢字一字につき読み方は一つだけです。 例えば、「正」という漢字は、日本語では「せい」、「しょう」、「まさ」あるいは送り仮名を付けて「ただしい」などとも読むことができます。 一方、中国語で「正」は、「zheng」という一通りの読み方しかありません。 日本語では漢字を読む際には送り仮名を気にしたり、文脈や場面によって漢字の読み方を使い分ける必要があります。 「今日」という漢字は「きょう」と読むこともあれば「こんにち」と読むこともあります。 こういったことを考えると、中国人にとって日本語の漢字を読み分けることは非常に厄介ですが、逆に日本人が中国語の漢字を読むのはかなり楽と言えます。 また、中国語と日本語で読み方が共通している漢字も存在します。「愛」や「三」の読み方は中国語でも日本語でも「アイ」、「サン」です。 中国語の漢字の読み方についてはこちらで調べることができます。

簡体字と繁体字

日本語のような平仮名、片仮名のない中国語では文面を全て漢字で表現しなければなりません。 しかし漢字は画数が多く、難しい漢字を一字づつ書いていくことは時間がかかり面倒です。 そこで中国政府は複雑な漢字を簡略化することを決定しました。こうして生まれた現在中国で使われている漢字を「簡体字」と言います。 そして簡略化される以前の漢字は「繁体字」と呼ばれ、現在も香港や広州、マカオなどで使われています。実際にどのように簡略化されているのか見てみましょう。

語 → 语東 → 东雑 → 杂見 → 见
飛 → 飞師 → 师楽 → 乐節 → 节
開 → 开漢 → 汉応 → 应録 → 录
様 → 样門 → 门館 → 馆車 → 车