語順を覚える

発音、単語とともに学習しなければならないのが語順です。中国語において発音の次に大切なのは語順です。 何故かというと、単語を並べる位置が微妙に異なるだけで文章の意味が大きく変わったりニュアンスが異なったりするからです。 語順が入れ替わると文章の意味も変化するのが中国語の特徴のひとつです。 中国語は基本的に「主語+述語+目的語」の順に語句を並べます。この点においては英語と同じ文型と言えます。 しかし、複雑な文章では主語や述語、目的語以外にも副詞や形容詞、時間や場所を表すことばなど、様々な修飾語が伴います。 では、これらの修飾語をどこに配置するかということが問題になってきますが、実は表現によって修飾語を置く位置が決まっているのです。 中国語の語順パターンは英語の基本5文型のような単純なものではありません。 一つ一つの表現において用いる語句とその配置場所を確実に覚えていくしかありません。

活用しない

中国語学習では発音や語順は非常に複雑で苦労するのですが、楽な面もあります。それは「動詞や形容詞は活用しない」ということです。 英語やドイツ語など欧州系の言語では主語によって述語の形が変化します。 過去形や進行形なども存在し、文章の構成に逐一述語の形式に気を配る必要があります。 しかし、中国語では主語が何(男性、女性、複数、物)であろうと、また文章の時制(過去形、未来形)に関係なく述語は変化しないのです。 激しい述語の変化を意識しなくて良いわけですから、活用しないことほど助かることはありません。 例えば、「行く」という動詞なら「去(qù)」という漢字とその発音(ピンイン)をマスターしておくだけで良いのです。

中国語における「助詞」

中国語には日本語の「が」、「を」、「に」のような助詞はありません。 従って文章の意味を理解するには、語順から「誰が」、「誰に」、「何を」しているのか、見分ける必要があります。 逆に文章を組み立てるときも、助詞がない分、語順をしっかりと把握していなければ言いたいことを言えません。 しかし、中国語にも「助詞」と呼ばれるものは存在します。 それは「が」や「を」など名詞を補助するものではなく、文章表現のために用いる語です。